不眠日記

寝れない夜に書く日記

パニック障害

これは精神科医に言われたのだが,パニック障害は不安の障害だ.脳内にある不安センサーが日常的な不安に過敏に反応することによって,様々な症状が出てくる.

人間は未来の不安を解決するために行動をする.不安センサーが弱すぎると未来に向けた行動ができないため,不安センサー自体は人間に必須の機能である.しかし,このセンサーが過敏に反応しすぎると緊張感が強くなり,さまざまな症状が出てくる.僕の場合は吐き気と不眠だったが,電車に乗れないとか広場に行けないというのが典型的な症状らしい.

なぜ自分がパニック障害になったのかということを考える.専門家でない自分がこのようなことを考えるのはあまり意味がなさそうだが,自分語りだと思って聞いてくれ.

 

まず,自分は非常に怠惰な学生であった.授業はサボる,徹夜でゲームはする,寮に入り浸って曖昧なコミュニケーションを取る.時間を守るという概念が希薄だった.朝も時間どおりに起きれない人間だった.

しかし,就職活動ではそうはいかない.企業の人事と時間を合わせてセッティングしてもらった面談に遅れることは許されないし,Webテストみたいなやつも基本的には時間厳守だ.

そして就職活動が一番苛烈になったのが,4回生(3年生)後期の期末試験が終わった後の1ヶ月だった.この1ヶ月のスケジュール帳には「研究室見学」「就活の面談」「サークルの発表イベント」などが所狭しとならんでおり,合間に帰省をしたりもしていた.この時期はとにかく「時間を守る」ということをとめどなくやっている状態だった.そしてパニック障害を発症した.

 

この「時間を守る」というのが自分にとってはストレスだった.もっと広く言うと,先々の予定を気にしながら生活するということに自分は耐えられなかった.4年も全くやってこなかったことだからね.4年もやってこなかった「自分のスケジュールを管理する」ということを1ヶ月みっちりやったことで,自分の中の不安センサーが過敏に反応する方に振り切れてしまったのだと思う.

これと関係あると思っているのだが,パニック障害を患ってから寝坊することがなくなった.思うに,4回生までの自分は不安センサーの働きが弱すぎ,そこに不安センサー全開で大量の予定を捌いた結果,センサーに異常が起きて狂ってしまった.これがパニック障害として観測されたということだと思っている.