不眠日記

寝れない夜に書く日記

2019年を振り返る

2019年の概略

  • 1月:卒論を書く。
  • 2月:学会の準備をしつつ、CAMPHOR- Dayの準備をする。
  • 3月:学会発表 & CAMPHOR- Dayで発表。
  • 4月:入社 & 研修開始。
  • 5月:研修。
  • 6月:研修。一人暮らしを始める。
  • 7月:研修。
  • 8月:研修。buildersconに行った
  • 9月:ISUCONに出た。研修が終了した。配属された。
  • 10月:ソシャゲのサーバーを作る。
  • 11月:ソシャゲのサーバーを作る。
  • 12月:ソシャゲのサーバーを作る。

2019年の雑感

生活が大きく変化した一年間だった。学生から社会人へ、共同生活から一人暮らしへ。この変化を経て、人との関わりは増えた気がする。仕事というのは思っていた以上に人とのコミュニケーションが大きな割合を占める。熊野寮は共同生活だし人と人との距離は近いけれども、寮生同士は1日8時間週5で共同作業をするわけではない。一方で仕事は1日8時間週5で共同作業をするので、否が応でも人とのコミュニケーションを行わなければならない。この一年で最も鍛えられたのはコミュニケーション能力だと思う、と書こうとしたがあんまりコミュニケーション能力が上がった気もしない。

肝心の技術力の方についても、実感を持って「技術力が上がった」と言える感じはしない。既存の仕組みに乗っかってプログラムを書くと、なんかよくわからんが大規模なトラフィックを捌けている、という以上の理解をしていないというのが正直な感想だ。技術的ないい話は周りから聞こえては来るけど、自分で対処したというわけではないので身についているわけではない。もしかしたら技術的に向上している部分はあるのかもしれないけど、実感があんまりない。配属されてまだ3ヶ月とかなんで、3ヶ月でそんなに技術力が向上しても困りますが...

ただ、私が学生時代に思っていた狭義の「技術力」とは別の能力が、今のプロジェクトをうまく回していくには必要らしいということはわかってきた。大規模なサービスを開発する上では多人数が連動して働くということが必要になる。多人数が連動して働くという前提の元では、スケジュール通りにものが出来上がらないと、それを使って仕事をする人たちの作業をブロックしてしまい、それが伝搬して大きな問題を引き起こすことになる。そのため、「出来上がらないと他のメンバーの作業をブロックしてしまうもの」と「リリースまでにできてればいいもの」を見分けて、前者を高速に終わらせる必要がある。こういう技能は一人でプログラムを書くときには必要とされないので初見のときは戸惑ったが、少しづつできるようになってきているとは思う。

能力が向上しているかどうかという話はさておき、仕事が楽しいかという話をすると、楽しい、とは言えると思う。プログラムを書くのは単純に楽しいし、それは大学で半導体の授業を受けることに比べたら1000倍ぐらい楽しい。でもこれは趣味でWebアプリ作るというのはまた別の体験だ。仕事では、自分が面白いと感じるものを作るというわけではないので。特に私が配属された部署はバリバリのAPIサーバーづくりの部署なので、作ったものが見えにくいというのはある。それに加えて趣味アプリ作りと違うと感じるのは、1から仕組みを作るということが基本的にはない、ということだ。立ち上げ時期でもない限りこの体験をする機会には巡り合わないだろう(というか巡り合ってたらそのプロジェクトはヤバい)。あとは単純に疲れる。慣れの問題もあるとは思うけど、1日8時間労働を週5でやるのは普通に疲れる(でも卒論書いてたときよりは断然楽)。このあたりが、諸手を挙げて楽しいとは言えない理由ですね。

書いてて思ったが、半年近くやっていたはずの研修について書くことがあんまりない。学びがそれほどなかったことと、研修の文句はさんざん同期や人事の人に言ったので気が済んだというのと、配属されてからのほうが圧倒的に濃密な時間だったからというのが原因だと思う。まあもう配属されて3ヶ月なんで、長さ的にもそんなに変わらなくなってきてますし。

2020年について

「不確実性に対処できるようになる」を目標にしたい。分からないところがあったら放置せず、人に聞くとか実際にやって確かめるなどして、不確実性を削っていけるようになりたい。不確実性は怖いものですが、対処しないともっと怖いことになるというのを身を以て知ったので。このあたりの考え方も入社前と後で結構変わった気がする。

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

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